い草の苗植えから刈り取りまで

畳・ござ・置き畳の原料であるい草は、生産者の方々の手によって、1年間を通して丹念に育てられています。

1.苗作り・株分け

苗作り・株分け

夏に、土質の良い畑でい草の苗を作ります。 秋に、成長したい草の苗を掘り起こし、成長した苗を株分けすることで、植え付けに適した太さに調整していきます。

苗作り・株分け

専用のポッドに、い草の苗を植え付けていきます。

苗作り・株分け

素早く、的確に、株分けがされいく様子は職人さんたちの熟練の技が光る瞬間です。

2.植え付け

植え付け

冬になると、水を張った水田にい草の苗を植え付けます。

植え付け

い草の苗を均等に植えつけていきます。

植え付け

い草の主要産地熊本県八代市で、い草の栽培を行う村上友教さん。 ご家族で代々でい草の栽培を行なっており、30代と若手い草農家として活躍しています。

3.先刈り

先刈り

春になると、い草もだいぶ成長していきます。 長さのバラツキを抑えるために、い草の上部を刈り取ります。

先刈り

このように、上部を刈り取ることで成長が促され、より丈夫ない草が育っていきます。

4.網掛け

網掛け

先刈りを終えたら、い草の上に網をかけます。

網掛け

梅雨になると、い草は腰の高さにまで成長します。 こうすることで、伸びたい草が風で倒れ折れるのを防ぎます。

5.刈り取り

刈り取り

夏になると、いよいよ刈り取りです。 網を外して、最高160〜170cmまで成長したい草を専用の機械で刈り取っていきます。

刈り取り

夏の暑さでい草が傷むのを防ぐため、刈り取り作業は早朝から行われます。

刈り取り

刈り取り

い草に水をかけながら、刈り取っていきます。

刈り取り

刈り取り

汗だくになりながら、刈り取り作業を進めます。

刈り取り

刈り取られたい草は紐でくくられていき、次の工程へと運ばれていきます。

泥染め

泥染め

刈り取られたい草は、染土を溶かした水に浸します。 泥染めをすることで、色落ちや変色を防ぎ、色艶や香りを引き出します。

7.乾燥・選別

乾燥・選別

泥染めしたい草を、乾燥機を使って乾燥させ、専用の機械を使って選別します。

乾燥・選別

染土が舞うなか、全身真っ白になりながら作業を進めます。

8.保管

保管

選別されたい草は、日焼けを防ぐために黒い袋に保管されます。

保管

これらのい草が、製織職人の方や染め職人の方の手に渡ります。

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イケヒコ編集部

イケヒコ公式オンラインショップのブログを2021年6月より開設しました。 インテリアのお手入れ方法や、おすすめ商品の紹介、コーディネートの提案などを中心に情報発信しております。

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